創業130余年。伝統の“上野藪そば”を、家で気軽に楽しむ
緑がかったそばと強い味のつゆ
江戸前そば御三家の一つ「薮そば」
そばに詳しくない方でも、「薮そば(やぶそば)」という名前は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
薮そばは、「更科(さらしな)」「砂場(すなば)」と並ぶ江戸前そばの御三家として知られる存在で、その起源は江戸時代にまで遡ることができます。
薮そばの特徴は、ほんのりと緑がかった爽やかな色合い。そばの実は緑色の甘皮で覆われていますが、薮そばでは甘皮ごとそば粉にするため、出来上がったそばも薄く緑色になります。
また、甘皮ごと使うことで、香りが強くなるのも薮そばの特徴。
つゆは他の御三家と比べて醤油の味が濃く、少々辛目の味わい。香りが強いそばとの相性は最適です。
「そば百名店」にも選出の名店
上野藪そばの味をセットで楽しむ
「薮」を冠するそば店は全国に数多くありますが、その中でも特に歴史と格式の高さを有する店の一つとして挙げられるのが、「上野藪そば」です。
2021年には食べログの「そば百名店」にも選ばれた上野藪そばは、創業130余年。薮そば発祥の店とされる東京・根津の「蔦屋」で働いていた鵜飼安吉氏が独立して創業した歴史を持ち、オリジナルの薮そばを今に伝えています。
今回ご紹介する商品は、その上野藪そばが監修する乾麺とつゆ。それぞれ別のメーカーの商品ですが、赤札堂のバイヤーが組み合わせて試食したところ、そばとつゆの相性が最適だったため、当店ではセットのご購入をおすすめしています。
石臼挽きのそば粉を使用
まるで手打ちのような食感が魅力
まずご紹介するのは、大手製粉企業ニップンが秋の新商品として発売した「上野藪そば監修 薮そば」。
薮そばの特徴である甘皮をひきこんだ石臼挽きのそば粉を使用することで、緑がかった色合いと爽やかな香りを実現。つなぎには高タンパク質の小麦粉「ゆめちから」を使用し、生麺のような食感を楽しめます。
また、あえて乱切り刃で仕上げることで麺の太さを不揃いにし、お店で食べる手打ちそばの喉越しを再現しています。
バイヤーコメント
「最大の特徴は乾麺とは思えない豊かな食感です。口に入れると適度な歯ごたえが楽しめ、生そばを食べているように感じました」
商品名
上野藪そば監修「藪そば」 200g
メーカー名
ニップン
価格
298円(税別)
取り扱い店
赤札堂全店
小豆島の醤油を使った逸品
少量つけて食べるのがおすすめ
ニップンのそばに合わせたいのが、香川県小豆島にある醤油メーカー「マルキン」が上野藪そばの監修の元で作り上げた「上野薮そばつゆ」です。
薮そばのつゆは、醤油の味が強い特徴があるため、醤油自体の美味しさが強く求められます。
良質な素材と温暖な気候に恵まれた小豆島で作られる「マルキン」の醤油は、天然醸造蔵を使った伝統的な製法で作られており、まろやかでコクが深く、豊かな香りを持つことが特徴。
この醤油を使って作られる「上野藪そばつゆ」は、醤油本来の味を強く感じながらも、柔らかな後口を楽しめる商品に仕上がっています。
バイヤーコメント
「流石はこだわりのお醤油屋さんが作ったつゆです。醤油のインパクトを強く感じますが、その奥に豊かな出汁の風味を感じられました。そばの風味とつゆの味両方を深く味わうには、おそばに少量だけつゆをつけて食べるのがおすすめです」
商品名
上野藪そばつゆ ストレート 340ml
メーカー名
マルキン
価格
328円(税別)
取り扱い店
赤札堂全店